序〜センセイと呼ばないで〜
はじめのグループは隣に自称センセイという男が座っていた。
まず気になるのは何よりも前歯がないということ。年は35歳くらいだった気がする。前歯が気になり過ぎて会話のほとんどを覚えていない。
私の左隣にいる男性陣と話をしていてもそれを遮って自称センセイは話かけてくる。完全に他の男性をシャットダウンせざるを得ない状況。
私の正面にはパンサーの菅さん風の人が座っていた。そっち系はタイプではないので、とりあえずセンセイの相手をすることにした。
会話はほぼ覚えていない。
何故ならこの前歯でリンゴをかじることができるのか?どうやって嚥下しているのか?キスしたら前歯があるべき場所から舌が出てくるのか?などといった邪念しか思いつかなかった。
タイムアップになり、連絡先を聞かれたので交換した。
その後連絡は来たが、挨拶程度で終了。
まずは歯を入れよう。
話はそれからだ。