序〜センセイと呼ばないで〜
はじめのグループは隣に自称センセイという男が座っていた。
まず気になるのは何よりも前歯がないということ。年は35歳くらいだった気がする。前歯が気になり過ぎて会話のほとんどを覚えていない。
私の左隣にいる男性陣と話をしていてもそれを遮って自称センセイは話かけてくる。完全に他の男性をシャットダウンせざるを得ない状況。
私の正面にはパンサーの菅さん風の人が座っていた。そっち系はタイプではないので、とりあえずセンセイの相手をすることにした。
会話はほぼ覚えていない。
何故ならこの前歯でリンゴをかじることができるのか?どうやって嚥下しているのか?キスしたら前歯があるべき場所から舌が出てくるのか?などといった邪念しか思いつかなかった。
タイムアップになり、連絡先を聞かれたので交換した。
その後連絡は来たが、挨拶程度で終了。
まずは歯を入れよう。
話はそれからだ。
サークルでしたっけ?
街コン当日。
例の男友達と待ち合わせし、会場入口にて時間差で入場。
彼もガチで行きたかったのか
「会場では話しかけないでね?」
と釘を刺された。
まあそーゆーことならお任せ下さい。
ちゃんと演技はしますんで。
受付をして、テーブルへ案内された。
こ れ は 。
サークルでしたっけ?
クソ狭い部屋にクソ小さいテーブルが4つ並べられ、クソみたいな奴らがじゃなくて、多くの人々がぎゅうぎゅう詰められて座っていらっしゃいました。
こりゃ酷い。
はじまりの日
それは10月某日のこと。
約8ヵ月付き合った彼氏と別れるだろーなという予感がしていたので、次を探すべく、街コンへの参加をうっすら決意していた。
その日は、一年以上前に知り合い、今もたまに飲みに行く男友達(36)と飲んでいた。
彼氏とは多分別れるであろう経緯を伝え、お互い出会いもないし、とりあえず街コンに参加してみるかという話になり、ノリで参加することに。
ちなみに参加申込みをしたのは、22〜36歳までのまあ幅広い年齢層のやつ。とゆうかそれしか近場でのチケットがなかった。